相模原の住宅_戸建住宅

市街地からほど近い、近隣商業地域に建つ専用住宅である。

敷地周辺は閑静な住宅街であるが、市街地開発により今後は高層建築が建設される可能性もある。 ここでは、周辺環境の変化にプライバシーがおかされることなく、同時に心地よい開放感が求められた。

敷地の３分の１を空地とし、隣地との距離を確保する。残りの３分の２にワンボリュームの箱を配置する。箱を穴のあいたチーズのように削り出し、できたヴォイドを外部空間として建築内部にとりこむ。外部に面した窓は通風・採光のみを目的として設け、内部化された空間にのみ大きな開口を設ける。
　内部において、リビング・ダイニングはすべて２層吹抜けとし、個室をこれに開く。趣味の作品であるステンドグラスや陶芸を飾るための壁面いっぱいの棚は圧巻である。棚にバランスよく開けられた窓から入る光のうつろいが、日々の生活を演出する。


所在地／神奈川県
主要用途／専用住宅
構造／木造
構造設計／A.S.A　鈴木啓
施工／有限会社 アズ建設
写真／Smart Running