千葉里山の住宅3 -モンタージュ2- 基礎コンクリート型枠解体

2015年3月31日(火)快晴、風が強く吹いていますが、ここ千葉では、満開の桜が咲き誇っています。

千葉里山の住宅新築工事は、1ヶ月間の養生期間を経て基礎コンクリートスラブの型枠解体が行なわれました。

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宙に浮かぶコンクリートのスラブが美しいです。

地面から1m弱しかスラブを浮かしていないため、型枠の解体は困難を極めるかと思われましたが、職人さんの手際のいい仕事で夕方4時には工事が完了しました。

型枠をつくる大工さんと解体する職人さんは、異なる業種になります。現場監督さんが型枠大工さんに「これどうやって解体する?」と聞いたところ、「そんなの知らねえよ」という返事が返ってきたため、とんでもない難工事になるのではないかと、監督さんはビクビクしていました。

監督さん曰く「解体の職人さんおっかないからどうなるか分かりませんよ!」とのこと。「先生たち来てくれたら少しは職人さん優しくなるかも」という監督さんの言葉に僕も「怒鳴り散らされるんじゃないのかな」と思ったりします。ともあれ解体の現場を見ておこうと、敷地へ向かいました。

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想像に反して、現場では3人の職人さんが黙々と、無駄無く次々に型枠を撤去していきます。支保工や単管パイプがまず片付けられ、ばらした型枠は釘を抜かれて種類ごとにまとめられていきます。午後3時ユニックが到着、ひとりはまとめられた資材をユニックへ積載し、もうひとりはセパ穴のボルトをどんどんはずします。他のひとりは、抜いた釘を集めながら掃除をして、業務完了。まさに職人技でした。

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僕は現場が好きです。現場監督の段取りと細やかな指示、職人さんの技術を目の当たりして建築がつくられていく過程を見ることがとても好きです。設計者が線を引かなければ、ことは始まりません。その上で設計者と施工者がお互いを尊敬し、信じて、いいものをつくろうとみんなが思うゆえにたまには喧嘩をしながら建築がつくられていくこと、それはとても素晴らしいことだと思うのです。

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「今日は白いヘルメットだったでしょ。青いヘルメットの人たちだったらすげー怖かったですよ」と監督さん。

4月6日から資材が搬入され、4月10日に上棟を向かえる予定です。棟柱のない方形屋根をつくるという難工事がまたひとつ待っています。さあ、頑張っていいお家をつくっていきましょう。