山梨県中央市の住宅の完成写真撮影、編集作業を終え、無事写真を納品することが出来ました。
この住宅は、6つの小屋がズレながら東西につながり、隣り合う小屋の設置面が開口になることで、境界を決定しながら横断していくというものです。内部においては、大工造作家具によってさらに空間を分節しているため、より複雑に見え隠れする小空間の連続するものになっています。
実際に体験すると、シークエンスを楽しむことが出来ます。僕は、大きな一望空間がハレの場としてあって、その強烈な印象において建築を把握したと感じるのではなく、つながり合い、にじみながら空間が連続していって、そうしたものを体験した後脳内編集することで建築の総体が見えてくるようようなものが好きです。実際、そうした建築を設計することが多いと思います。
写真をこうした建築の認知に近づけるというのは、なかなか難しくもありますが、それでも多くのシーンをご覧いただくことで、多少なりとも実際の空間体験に近づけることが出来るのではないかと考えています。
ということで、ここでは同住宅の完成写真を一気に掲載したいと思います。まずは、俯瞰的に流し見していただけましたら幸いです。