先日撮影を行った(有)RABBITOSON一級建築士事務所の倉島和弥さんが設計監理された『そらカフェ』の完成写真が仕上がりました。
埼玉県熊谷市にある小さなかわいらしいカフェです。
撮影時にはすでに開店していたので、オーナーの趣向で多くの小物や花が飾られていました。そうしたものたちは、倉島さんの設計された、優しくも重厚感のある木の香り漂う建築に溶け込んでいました。それらは、素朴で可愛らしく、ゆったりとした時間の流れを作ってもいました。
このカフェを撮影するにあたって、建築のみを硬質に取り上げるのは、あまり良くないと思いました。すでに営業されているその空気感、秋の透明度の高い陽射しに照らされて、ゆっくりと時を刻むような空間を撮影できればいいなあと思ったのです。
建築は、住まい手との共犯関係において作り上げられる、そうした側面も持ち合わせているのです。