こんにちは。
2018年2月5日、解体工事を進めていた、藤沢市にある診療所へのコンバージョンを計画している民家へ、現調へ行ってきました。
この建物、築70年の民家で、機械工場の事務所としても使われていた時期がありました。
決して作りの良い建物ではありませんし、廃屋になって時間も経過しているため、これを直して使うかどうかについては、判断の分かれるところでもありました。直すのにいくらお金がかかるのか、読めないこともありました。
ただ、この地で終末医療、訪問医療の拠点として診療所を今年の夏に開業するにあたって、この建物を再利用しないとすれば、時間的にも予算的にもプレファブを建てることになります。それには、建主さんも建主さんを支援する多くの方達も、それから僕たち設計も首を縦にふることができませんでした。
地域医療の拠点として、近隣の方々にも親しみを持って接してもらいたい、そういう思いを実現するアイコンとして、建築も存在してほしいという願いがみんなにはありました。
工事にかかる時間も、お金もわからない中で、でもやっぱりこの建物を再生させましょう、という事になり、まずは不要な部分を解体して、その状態を見ながら構造検討を行う事になったのです。
この建物のこれからについては、逐一このブログでもリポートしていければと思っています。できれば、この建物に関わった全ての方をご紹介できればとも。
現在構造計画を検討中。合わせて意匠のあたりをつけている最中です。不安も大きいですが、それでも診療所が開業するのは決まっています。僕たちにできることをきちんとやって、良い建築に再生させてあげたいと思っています。