「一言に要約する」という遊びができた!

ブログの本筋からまだずれていきます。

前回ブログでTVドラマを紹介した際、タイトルの後にストーリーを一言で表しました。

『北の国から』(1981)家族が北海道でサヴァイブするドラマ ←ここです!

これを考えるのがすごく面白かったのでご紹介します。

「一言おねがいします」と「一言で言うと」は、ぜんぜん違います。

ここでは「一言で言うと」のことです。

芸能人のインタビューなどで「今の気持ちを一言で言っていただけますか?」という場面をよく見かけますが、これは大変なことです。

整理されない無数の欠片のようなものの総体が全体を表象しているとすれば、いくらその欠片を取り除いても核というか本質にはたどり着けない。ポストモダン的なことを書きましたが、でもそういうことのように思います。

であれば、はじめから本質に見向きもしないで、欠片の一片か二片を拾って組み合わせてみる。そうするとその小さな結合がべつの小さな総体を表象する。いよいよポストモダン的な想像力に突入ですが、理屈っぽく書けばそういう遊びをつくってみました、ということです。

実践してみましょう。

映画『アバター』(2009 米)

西暦2154年、人類は未開の惑星で希少鉱物の採掘基地を開いていた。惑星には先住民族が暮らしており、彼らの生命の起源ともいうべき場所こそ希少鉱物の宝庫であったため、人類はこの場所の開拓にのり出す。主人公は、アバターを用いて平和的な接近を試み、先住民族の心を開いていく。しかし、遅々として進まない開拓に業を煮やした人類は、先住民族の掃討作戦に打ってでる。先住民族側の勇士となった主人公は、人類と戦うことを選択する。

かなりざっくりと要約してもこれくらいの文章になると思いますが、これを「一言に要約」してみます。

 

「ひとの土地に勝手に入って追い出される映画」

どうでしょう。

いろいろやってみます。

『ブレードランナー』(1982 米)

「自分が人間かアンドロイドかわかんなくなっちゃう映画」

 

 

『マトリックス』(1999 米)

「さえない人でもヴァーチャル空間でヒーローになれますと啓蒙する映画」

 

 

『東京物語』(1953 日)

「義理の母が熱海で亡くなる映画」

 

 

という具合です。

僕は個人的に意外と遊べるかもしれない、と思っています。

さて、そろそろ本筋に戻らないと。