ボロかっこいいインテリアを目指せ3

千葉への事務所移転、1979年築のビルの一室の内装工事顛末記の第三弾です。

構造躯体が露になった現場で、いよいよ内装工事が始まりました。

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内装工事といっても床・壁・天井の構造躯体はできるだけそのままに、トイレと洗面ブース、バックヤードとの仕切りの自立壁を施工するだけです。荒波に浮かぶ島、そう「ひょっこりひょうたん島」みたいなものがつくられていきます。

自立壁は、高さ2,000mm、水回りを床下配管の関係で200mm床上げしているので、そこからだと高さ1,800mm、おお!経済寸法です。

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手前に写っている脚立に乗って作業しているのは、電気屋さん。新規の造作壁にコンセントやスイッチを集約させて、電気配線の躯体露出をできるだけ減らします。

このあと電気屋さんは、車のキーを無くしたことに気付き、現場内を探しまわることになります。

その向こうで座って作業しているのは、大工さんで今回の現場監督の仲佐さん。「ひょっこりひょうたん島」で例えるとトラヒゲみたいな海賊な感じですが、僕が知り合った現場監督BIG3の一人です。大工を経て、今は無き屋代工務店で現場監督をされていて、僕らの設計した「コンセント」を担当していただきました。屋代工務店時代は、名だたる建築家の住宅、別荘を数多く担当し、その後独立。現在建設業許可申請中、来年の夏には工務店を始動します。

仲佐さんは、とにかく最高の現場監督です。何がすごいかといったら長くなるので、これについては別の機会に。そして、週3回、地元の勝浦で全国大会でも活躍する子どもたちを育て、指導する柔道家でもあります。海賊なんて失礼だな。

自立壁は、床スラブにアンカー止めしていますが、上部で揺れるんじゃないかと思って、バックヤード側からブレ止めを検討していました。しかし思った以上にがっちりしていて問題無し。合板張りして剛性もより高まりますから、必要無いようです。

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設備屋さんは、上階からの排水管を化粧直ししてくれてます。保温チューブを巻き直し、きれいになりました。

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キッチン、といっても流しだけですが、それの排水管の立ち上がり。水回りは、どうしても給排水管が床上を走るため、床を上げる必要があります。

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以前三点ユニットで使用されていた換気扇のダクトは、そのまま利用してトイレの換気扇につなぎます。

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GLボンドをはがす際に界壁のコンクリートブロックやっちゃった穴は、ちょうどトイレの壁になりました。こりゃダメだ、補修しなくちゃ。

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分電盤です。エントランス脇の壁に直付けか?と思っていましたが、電気屋さんがバックヤード側への振り回しを検討していてくれました。図面意図を汲み取って、現場状況から判断し、最初から工事項目検討していただいている。壊してみないと分からない、の先を行く対応、プロです。

というわけで「チームNAKASA」絶好調です。