最新のコンパクトデジタルカメラを使ってみて驚愕した

皆様2015年が始まりました。

私事ではございますが、昨年暮れに祖母が他界し、年始のご挨拶を控えさせていただきました。

僕もおばあちゃんの周りにいた人たちもみんなおばあちゃんのことが大好きでした。合掌。

事務所の新年のご挨拶と個人の喪中がぐちゃぐちゃになっておりまして、皆様に不義理をしているのではないかと一抹の不安を抱きつつ、まあよく分からないのでしょうがないと諦めてもいる年始です。

さて、そんな訳で我が家は正月がなかったのですが、こんな時でないと妻の実家で年越しも出来ないだろうと、今年はそんな風にして新年を迎えました。

ふと、写真でも撮ってみるかと思い、休暇中に主にスナップをパシャパシャと撮影しておりました。写真に関して僕は下手の横好きですが、20年近くも撮影していると、そこそこ見られるようにもなってきます。

僕が持っているのは、リコーのGR DISITAL Ⅲというコンパクトデジタルカメラで、28mmの単焦点(ズームできない)ながらも高級コンデジといわれるだけあって、素晴らしい写真が撮れる(ような気がする)んですが、このシリーズも既に3つ前の機種となり、そろそろ新しいコンパクトデジタルカメラが欲しいなあと思うようになりました。

ということで2日ほど前に買っちゃいました。もう清水の舞台から飛び降りるような心持ちでした。お高いものでした。

購入したのは、SONYのRX100M3というこれまた高級コンパクトデジタルカメラです。

高級、高性能、高価格のカメラを所有すると写真がプロ並みに撮れる、という幻想にそろそろ気付け!43歳!。

しかしそんな気分にさせてしまうのが、プロダクトとしての精密機械の怖さでもあります。

このカメラ、何がすごいかというと・・・話が長くなりますので、多くのユーザーのレビューをご覧頂くとして、仕事の行き帰りに撮影した写真を見ていただいて、なんかすごいかも!と思っていただければ幸いです。

全て絞り優先、ISOオートにて撮影しています。RAW現像なし、JPEG取って出しのみです。

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まずは晴天の屋外写真。F値5.6で撮っています。ISOは125、シャッタースピードは1/250です。

明暗がはっきりしている風景だと、オーバーで白とびするか、アンダーで黒がつぶれるかするんですが、そのどちらもありません。適正露出は、カメラがやってくれるので簡単。

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続いて屋内、夜です。F値4.5、ISO1250、シャッタースピード1/30です。

シャッタースピード1/30だと手ぶれが気になるのですが、手ぶれ補正機能が働いてくれています。

仕事中なので室内が雑然としていますね。

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F値1.8、ISO400、シャッタースピード1/30です。

人物にピントを合わせています。逆光ですが、被写体がつぶれず、髪の毛や洋服の素材感まで拾っています。

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F値1.8、ISO1250、シャッタースピード1/30です。

開放で手前のコートにピントを合わせています。合焦部のテクスチャもさることながら、ボケ感も美しいです。

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F値2.8、ISO1250、シャッタースピード1/80です。

人物撮影です。UPしても多少の小言で済むので、うちのボスです。

このカメラは、工学ズームで24-70mmの望遠機能がついています。70mmにすると、開放でF値2.8になりますが、それでも明るい。美肌機能とか余計な機能もついてますが、そんなの使わなくても自然な人の肌合いが表現されていると思います。

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F値1.8、ISO640、シャッタースピード1/30です。

解放時の寄りによるピンポイントの合焦と、円を描く美しいボケ感がいいですね。

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F値1.8、ISO320、シャッタースピード1/30です。

被写体に寄れるだけ寄って撮影すると、ピンポイントでピントの合った部分以外がにじむようにボケていきます。しかしきちんとピントは合っているので、花などを近撮するのにもよさそうです。

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F値2.8、ISO125、シャッタースピード1/40です。

これはマクロ撮影してみました。普通に撮るより被写体に寄れますが、ピントがオートに切りかわってしまい、合わせたい箇所にピントが来ないということが判明しました。これはあまり使えそうにありません。望遠機能があるので、これで普通に撮影すればいいと思います。

このカメラと一長一短ありますが、同等の機能でかなりお安いCanonのG7Xのほうが、マクロ撮影には適しているようです。僕はフィルムカメラ時代からカール・ツアイスのレンズが好きだったこともあり、悩んだ末にSONYにしました。

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F値2.8、ISO320、シャッタースピード1/30です。

このカメラ、夜景に力を発揮しそうです。1.0型CMOSセンサーと画像処理エンジン、明るいレンズがすごいことしてくれちゃってます。

これだけ明度差があって、店舗内が白とびしないなんて驚愕です。しかも手持ちでスナップ。

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F値1.8、ISO6400、シャッタースピード1/25です。

調子に乗ってどんどん暗いところにいって撮影してみます。さすがにISO6400になると画像が荒くなってきますね。それでも今まで使っていたGR DISITAL ⅢでISO1600で撮影するよりずっと奇麗です。

たった数年でこの技術革新はなんだ!驚くばかりです。

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F値1.8、ISO6400、シャッタースピード1/5です。

もうこうなったら月明かりと街灯しかない夜道に突入します。画像解像度的には無しですね。しかし、1/5のシャッタースピードで(たぶん)手ぶれしていないじゃないですか!黒くつぶれてもいないし。

皆さん、いかがでしょうか。写真の撮影は、一瞬であっても綿密に計算したとしても、構図をどう捕まえるか、フレームによってどう切り取るかという作業がありますし、技術的な部分も奥が深いものだと思います。僕なんかがカメラの性能を借りて、素晴らしい写真を撮影できるか、プロのように撮れるかといったら、そんな訳もないのです。

ですが、カメラの性能によって、撮影者をかなりアシストしてくれそうだということも今回実際に撮ってみて分かりました。少なくとも、様々なシチュエーションで写真を撮影する機会が増えそうですし、何より撮影がもっともっと好きになりそうです。

今度作品らしい写真を撮ることが出来たら、またお披露目します。