2016年1月24日日曜日、快晴。
埼玉県深谷の住宅の地鎮祭が行なわれました。
深谷市は群馬県にほど近く、当日は冷たい北風が吹いていました。けれど、この透明度の高い、澄んだ空気に包まれての地鎮祭は、新たな工事に際し気を引き締めるのに十分でした。
お施主さんは、僕らと同年代のご夫婦です。車や時計といったプロダクトへのこだわりある趣味人です。ものづくりへのご興味はもちろんお家にも向けられ、僕たちとアイディアを交換しながら進められた設計は、大変楽しいものでした。設計期間中も、穏やかな人柄の素敵なご夫婦にずいぶん良くしていただきました。
このお家は、旦那さんのご実家の裏手(といっても南側にあたりますが)の畑を農地転用して建てられます。農地転用、開発、適合まで半年を費やし、やっと工事に至ったので感慨もひとしおです。夏に完成する予定です。
工務店は、行田市にある小沢工業さん。もともと現場監督をされていて、現在は会社のマネージメント、営業、融資の対応までされるオールマイティな岡田さんと、岡田さんが育てた深谷さんという女性に現場を取り仕切っていただきます。
女性の現場監督は、現在も少ない存在、僕もはじめての経験で楽しみです。すでに深谷さん、レディーミクストコンクリート配合計画書やプレカット図を手配されていて、しかも設計確認の前に事前チェックを詳細に行なってくれています。本来はそうあるべきこと、つまり工事の段取りとチェックが施工と設計の双方で行なわれ、また工事に先んじて設計確認できるようにスケジューリングされていること。ですが住宅規模では、そのように現場を仕切っていただける工務店さんに出会うのも稀なことです。現在、僕のチェックの方が追いつかない状況、頑張っていきましょう。
さてさてこれから半年間、施主、設計、施工の新たなチームで工事を進めて参ります。
いいお家をつくりましょう。