2016年7月2日土曜日晴れ、梅雨の合間の真夏を思わせる日差しのもと、山梨県中央市の住宅の地鎮祭がとり行われました。
お施主さんは、僕より少しお若いご夫婦。旦那さんは福島の復興や地域の福祉にも貢献され、精力的に活動されている方です。今回、旦那さんが生まれ育った土地にご両親との同居を決意され、既存家屋の建替えとなりました。
お二人にはじめてお会いしたのが2013年の秋ですから計画が始まってもうすぐ3年。そもそもの出会いは、このブログでも以前ご紹介させていただいた、丸正渡邊工務所の副社長である渡邊君からお話をいただいたのがきっかけになります。システム化された住宅では、住まいを包摂できないというお施主さんのお考えから、それであれば建築家を入れてはどうかということになり、僕たちに声がけをいただいたんですね。
渡邊君との出会いについては、また話が長くなってしまうんですが、彼は僕が教えている専門学校の教え子になります。大学を卒業して一流のホテルマンとして活躍していた彼は、山梨の実家の工務店を継ぐために入学してきたんですね。その頃お子さんも生まれて、教え子といっても年齢も近いですし、頭も良くてしっかりされていて情にも厚い。どちらが年上かと思ってしまいますが、彼のためなら一肌脱ぎたいと思わせる、そんな気質の彼と仕事をご一緒できるのは、嬉しい限りです。
この計画に3年もかかっているのは、もう本当に何度も何度も丁寧に設計を積み重ねていった、その時間になります。比較的早い段階で、プランは概ね決まっていたんです。ですから、何度もプラン変更したわけではありません。住まいについてのお考えをいかに反映するか、また当然ご予算あっての計画になりますから、そうしたことの調整にも時間を割きました。
今、晴れて地鎮祭を向かえるにあたり、僕も感慨深いものがあります。
さてさて、地鎮祭は、宮司さんの丁寧な進行のもと滞りなく終えることが出来ました。
お施主さんご親族もそろわれ、立派なものでした。
これからまた、新たな監理がはじまります。お施主さん、渡邊君、監督で大工でもある角田さんと足並みをそろえて良い住宅を完成させていきましょう。