2017年1月21日土曜日、寒さ厳しく、けれどピカピカの晴天の日に山梨県中央市の住宅の現場定例会議に行ってきました。
年が明けての初めての現場、そろそろ完成が見えてきて、僕も高揚感に包まれての打合せとなりました。
打合せは、お施主さんに今後の工程についてお話しするのが主題となりました。
建物の完成は見えてきましたが、何せ広い敷地、外構工事が待っています。3月半ばのお引き渡しに向けラストスパート。
その後現場の進捗状況を確認、大工さんによるラワン合板の家具や建具枠が設置され、グッと建物の空間が締まってきました。
現在天井が白いのは、塗装の下地に紙の壁紙を貼っているためです。これは少しお金がかかりますが、平滑面をつくり、塗装のクラック防止にも効果があります。その下の壁は、まだ石膏ボードが張られたままですが、ここには白い珪藻土が塗られます。
今は天井と壁で色味が反転している状態ですね。
これに大工造作のラワンランバーによる家具や仕切りが入り、空間をヒューマンスケールに落し込むことに成功しています。ランバーという木材については、現場監督で大工の角田さんが色味や素材感を揃えるのに苦労してくださり、統一感もあり、雰囲気の良い仕上がりになっています。
こちらはキッチン廻り。キッチンは今回ご予算と使用勝手からシステムキッチンを採用していますが、I型キッチンを対面式に使い、これを囲む腰壁を大工造作にすることで、高級感が出たと思います。僕はこの腰壁の仕上げを金属仕上げにしようと思っていたんですが、背面収納とのバランスから、これも角田さんからアイディアをもらい、下見張りとしました。
ここは廊下から子供部屋を見たところです。部屋の仕切りはやはり造作家具。奥の天井の開口はお隣の書斎と境界を仕切るガラスが入ります。
外観はほぼ完成しました。お施主さんたっての希望であった太陽光パネルも屋根に乗りました。溶融亜鉛メッキの外階段を上ると富士山が見える物見台。イペ材の手摺壁を大工さんが取り付けてくれていました。
監督の角田さんも完成が見えてきてホッとされたご様子。「図面を見ると完成が読めるんだけど、今回はどうなるのか見えない部分も多くて大変だった。」とおっしゃっていました。出来てみるとスッキリ見える部分でも、角田さん、職方さんたちのご苦労は大きかったと思います。この場をお借りしてお礼申し上げます。
あとは塗装、左官が入り、建具、電気衛生設備機器類の設置で概ね工事も完了します。外構工事は少しボリュームのあるものですが、良いものにして無事お施主さんにお引き渡ししたいと考えています。