山梨県中央市の住宅7 -完了検査も終え、今週末には施主検査-

2017年2月3日(金)、山梨県中央市の住宅では、完了検査が行なわれました。

完了検査とは、完成した建物が適法であることを審査するもので、特定行政庁または指定確認検査機関にお施主さんが申請するものです。ただし通常は、委任状を添付して、設計事務所が対応することがほとんどだと思います。

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検査は、問題なく終了しました。現場監督の角田さんが、基礎の配筋から仕上げの下地に至るまで出来上がると見えなくなってしまう部分、素材について、また使用している内装建材のホルムアルデヒドの発散量が最も少ないランクを示す(F☆☆☆☆)ことを証明する写真をファイルにまとめてくださり、よりスムーズな検査となりました。

確認申請時点から変更もなくここまできたので、建物が敷地のどこに位置しているか、敷地の道路との接道状況はどうかという点も、現場をあたりながら確認申請図書との整合を確認し、こちらも問題無し。当たり前といえば当たり前の話なのですが、検査を受けるというのは、いつも緊張するものです。

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さて、現場は残すところ建具関係の吊り込みだけとなりました。その後、床を保護していた養生シートを剥がしてクリーニングで完成となります。床はナラの無垢フローリング、お目見えするのが楽しみです。

この写真は、リビングの大工造作によるTVボードを正面に見たもので、この中に床置き型のエアコンが入るのですが、吹き出しのガラリは、以前に建っていたお宅の建具の飾りを使用しています。寸法を合わせるのに側面に縦格子を追加してくれたのは、なんと現場監督の角田さん。大工仲間に「建具屋はじめたの?」とからかわれたそうですが、これがなかなかいい雰囲気です。こうした、現場の方々が愛情を持ってお家をつくってくださることに感謝。

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壁は、床から約一間(1.8m)までは、珪藻土のローラー塗り、それより上から天井は、6つの小屋のそれぞれに異なる色を配したEP塗装です。

ずいぶん色気のある空間に仕上がってきました。現場で見てみると、設計者がこんな言い方するのも変なんですが、「和」の雰囲気を漂わせています。

外構は2月いっぱいかかる予定なので、まだ建物が無造作に敷地に置いてあるような印象ですが、このあたりも気を抜かず監理します。良いものを良いかたちでお施主さんにお引き渡せるよう、これはいつものことですが、あと少し頑張っていきましょう。

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