Instagramでの出会い -出会うべき人と出会うように-

こんにちは。

2020年がはじまりました。新しい年が明けましたこと、お慶び申し上げます。

このブログは、千葉の小さな建築設計事務所のものではありますが、今年も僕が感じたこと、考えたこと、ご紹介したいひとものことなど、ジャンルを問わず発信していければと思っています。

今回は、2019年の年末に神奈川県小田原市の、とある公園で開催されたクラフト展に出展された作家さんに会いに行ったお話です。

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この作家さんは、Instagramでたまたま知り合った方で、アカウントネームをmi_okaさんといいます。

mi_okaさんは、モノトーンの線画を描かれている画家の方で、彼女の作品を拝見して僕が一目惚れしたんですね。画家と申し上げましたが、彼女自身そうした絵を描かれているだけで、彼女は、画家であるとかカテゴライズされることに無頓着であるかもしれません。

僕もmi_okaさんが普段何をされている方なのかとか、お聞きしないでいます。絵を通じて知り合った方、まだお会いできてもいない方に不躾に根掘り葉掘りお聞きするのも失礼と思いましたし、また僕の彼女の絵に対しての感動をできるだけ生の状態で保ちたいということもあるかもしれません。

そんな彼女がお友達と神奈川県小田原市で開催されるクラフト市に出展されるとお聞きしたので、年末の休日、車を走らせて行ってきました。

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その日は、朝まで降っていた雨はほとんど止んでいましたが、厚い雨雲が低く空を覆い、北風の強いとても寒い日でした。クラフト市は、広い運動公園の一角で開催されており、模擬店なども出店していてこじんまりとしながらも賑わっていました。

mi_okaさんが出展されているブースの場所を事前に教えていただいていたので、すぐに彼女と、それから彼女のお友達にお会いすることが叶いました。今思えば、僕はいい年のおじさんなのに、mi_okaさんにお会いしたらそれまで色々お話ししたいなと思っていたにも関わらず、頭の中が真っ白になってしまい、きちんとご挨拶もできませんでした。なにせ彼女の作品に出会ってから2年近く、コメントのやりとりのみをしていた方に初めてお会いするんですから、文通相手に初めてお会いするようなもので、多分非常に緊張したんだと思います。

お二人ともとても柔らかい印象で、少しシャイな感じもあり、とても素敵なお若い方達でした。

mi_okaさんのブースは、小さなテーブルが置かれただけの吹きさらしのもので、そのテーブルを半分に仕切って、一方に彼女の絵が印刷された14種類のハガキが並べられ、他方にお友達、お友達はInstagramのアカウント名をpokopokocharuさんとおっしゃいます、の主に象をモチーフにしたファブリックの小物が飾られていました。

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mi_okaさんに初めてお会いできたこと、それから彼女の作品を、今回は印刷物ではありましたが、生で拝見して手に取ることができたこと、またmi_okaさんとの繋がりでpokopokocharuさんとお会いできて彼女の作品にも触れられたことに1年を締めくくるにふさわしい感動をいただけました。

今後mi_okaさんは個展をお考えのようで、その際には是非またお伺いしますと約束を交わしました。mi_okaさんのすべての種類の絵葉書と、それからpokopokocharuさんの象のがま口をお譲りいただいて帰路につき、週が明けて早速それらの作品を事務所に飾ることにしました。後になって、そうしたものたちを僕は作品として捉えていて、また作家さんの命のかけらを譲り受けたのに、どうしてサインをいただかなかったのだろうと悔やみましたが、またお会いする時までの楽しみができたと思い直すことにしました。さらには、mi_okaさんから美味しいピールチョコレートのプレゼントまでいただき、この場をお借りしてお礼申し上げます。

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僕は、Instagramを始めたきっかけが好きなものとだけ繋がりたいという理由でした。ですから、postされたpicを拝見して純粋に感動して、そうした作品を作られる方を応援したいなあと思っているんです。ですから、Facebookと連動もしていませんし、知り合いだから見に行くとかそういうことはしないんですね。また、もう一つ自分で決めたルールとして、ジャッジしないようにもしています。心震わせる事のみに集中したいですし、そこに身を委ねたいというのが理由ですが、ジャッジということについては、僕の思いとしてそれだけでブログが書けてしまうので、これについてはまた別の機会に譲ることにします。

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アジアンカンフージェネレーションというバンドを僕は好きなのですが、彼らの『UCLA』という曲の歌詞に「呼び声が君に届くように 出会うべき人と出会うように」というのがあります。年齢的なこともありますが、僕は今現在そうありたいと思っているんですね。

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