一級建築士事務所やしろ設計室設計『いすみの家 改修工事』完成写真

こんにちは。

2020年1月24日の金曜日、東京大田区で一級建築士事務所やしろ設計室設計を主宰する八代国彦さんが設計された、千葉県いすみ市の戸建て住宅の完成写真の撮影に伺いました。

このお家は、築30年ほどの戸建ての木造平屋の住宅です。現在東京に住まわれている建主のご家族が千葉への移住を検討されてこのお家にめぐり合い、八代さんに改修工事を依頼されました。

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工事が完了して建主ご家族へのお引き渡しから逆算しての撮影日の決定、この週は、あいにくの雨続きでしたがこの日だけ曇天ながらも雨は降らないとのことで撮影に伺いました。

僕は、曇天の写真撮影を比較的得意にしていて、といいますか好きです。コントラストの強い晴天での写真も強く印象的なものですが、曇天の、光が滲み回り込みながら空気を視覚化するような感じをとても魅力的に感じるんですね。

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外観は、一見してこじんまりとした印象ですが、ご夫婦と小学生のお子さんの3人で住まわれるそうです。構造検討や断熱材の充填もあったため、外壁や開口部もやり直しています。

リノベーションというと新築に比べてかなり金額を抑えて工事できる印象ですが、特に戸建て住宅の場合は構造や断熱・気密の検討からはじまり、既存の使える部分を手作業で残しながら計画を進めていくものですから、新築ほどではないにしろそれなりの費用がかかります。加えて設計にしろ施工にしろ、手間と時間はある部分で新築よりもかかります。現地を訪れてみて、僕がまず思ったのは、八代さん、施工者さん、大変でしたねということでした。

因みに既存住宅の改修の場合、大げさな改変を行わないとしても新築住宅の8割程度の工事費になるというのが経験を踏まえての僕の印象です。

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このお家には、インナーガレージが付帯しています。シャッターは既存利用、開閉によってテラスのようにも屋内の部屋のようにも使えます。

外壁はスモークピンクのガルバリウム鋼板の子波板。このピンクが曇天に溶け込むようで、浅いピンのスナップにもよく合います。

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屋内は、薪ストーブの置かれた広いLDKを中心に、そこから引き戸で個室や水廻りにアクセスできる簡潔な設計でした。写真左手の木製框戸の外がインナーガレージ、正面の木製ガラリ戸から南側の広いお庭に続きます。

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リビングには書斎コーナーが設置してありました。

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リビングから続くダイニングスペースです。写真左手がリビング、右手がキッチンになります。

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ダイニングからキッチンへの見通しです。写真右手開口の奥がインナーガレージ、左手正面引き戸の奥が玄関になります。

このお家、壁にさまざな色が塗られています。建主の奥様は、当初アメリカンなイメージの家に住みたいとおっしゃっていたそうで、カラフルな色を使いたかったんだとか。八代さんが意匠的にバランスを図りながら建主さんと決めての配色だそうです。多色づかいですが、非常に品良くバランスが取れていて、感心しました。

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手持ちのスナップ写真を幾らか。このスナップが、いつも設計者さんからご好評をいただいていまして、毎回30カットを目標に撮るようにしています。

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印象的なリビングですね。光の回り込みが非常に心地よかったです。

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玄関周りの写真になります。

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主寝室とお子さんの部屋になるのでしょうか。スケール感が心地よく、落ち着いた印象でした。

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こちらはこもり部屋だそうです。ちょっと一人になりたいとか、読書したいなんて時に最適ですね。子供にとってもこういう場所は秘密基地ののようで居心地のいい場所になると思います。

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個室からリビングへの見通しの一枚です。各室間の関係がお分りいただけるかと思います。

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最後にスナップを数枚。

今回八代さんの設計された住宅を撮影させていただいて感じたことは、戸建て住宅の改修はとても大変であるということでした。技術的にもそうですし、手間もかかるものです。ある意味では新築よりも検討すべき点が多く、そのような中でご予算とのバランスを図りながら計画を進めるというのは、設計施工ともに並大抵のことではないですね。

今回のお宅は、そのような中で緻密に検討を重ねられたとても素敵なものでした。既存住宅の特性を上手に取り込まれていて設計の手腕も感じましたし、また僕が撮影者として感じたことは、光の取り込み方と回り込みによる空間の陰影の美しさでした。撮影に際して少なからず空気を捕らえることに集中しましたし、撮影していてそこに手応えを感じていたのも事実です。

八代さん、素敵なお家を撮影させていただき、この場をお借りしてお礼申し上げます。