千葉M邸完成写真と建物についての具体的な説明4 -リビング・ダイニング-

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こんにちは。

僕たちが設計監理しました千葉M邸の建主さんから、無事お引っ越しが住みましたとご連絡をいただきました。僕たちも少なからずホッとするとともに、建主さんご家族の新生活が、豊かなものになりますことを心からお祈り申し上げます。

さて、「千葉M邸完成写真と建物についての具体的な説明」の第四回となる今回は、前回お話しした動線によって囲まれた入れ子状のリビング・ダイニングについてお話ししたいと思います。

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リビング・ダイニングは、建物の中心に位置していて、東、西、南を廊下に囲まれていて、北側はキッチンとつながっています。

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写真は、リビングダイニングを東側から見通したものです。
正面のガラスの框戸の奥が玄関ホールでご家族の主要なアプローチになるかと思います。左手が、南の庭に通じる廊下、右手が対面式のキッチンになります。
家族だけでくつろぐコンパクトなリビングダイニングですが、四方が周辺空間につながっているため、圧迫感はありません。床面積が小さいため、天井高を3.3mにして、開放感もあります。

天井は、構造材を表しで使い、壁は石膏ボードにビニルクロス貼りです。床はバーチ(樺)の無垢フローリング、建具はスプルースにウレタンクリア塗装した框戸に厚さ5mmのフロートガラスが入っています。キッチンは、造作家具のようなしつらえとし、シナの合板で仕上げています。

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こちらの写真は、リビングダイニングを西側から見通したものです。
正面のガラスの框戸の奥が階段室になっていて、これに和室、水廻りが並びます。

・空調効率を考えて、リビングダイニングに階段を置かない
・水廻りは、キッチン動線を考慮すること
・水廻りは、玄関周りに位置しないこと
・水廻りは、リビングダイニングに直接つながらないこと
以上が建主さんからのご要望になります。

リビング左手のキッチンは、対面式で、リビング側はシナの合板で家具のように仕上げていますが、キッチン自体はTOTOのシステムキッチンを使用しています。
正面框戸上部の開口は、二階廊下に開いており、風の通りを考慮しています。

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北側に配置しているキッチンを見ます。

キッチンは、ダイニングに対して対面していますが、大きなボリュームの工業製品が職人さんが作られた手の跡の残る空間にあると不調和なため、大工さんに作っていただいたシナ合板の壁で隠しています。リビング・ダイニングの正方形空間に対して、キッチンを少し張り出しているため、シナ合板のこの壁自体、家具的な印象を与えていると思います。

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キッチンから南側のお庭への見通しです。

南側の廊下は、玄関から和室へ直接つながるお客様用の動線であるとともに、リビングとお庭をつなぐ広縁のような機能も果たしています。

キッチンからはリビング・ダイニングのみならず、建物の東側の和室やを見通せることが求められました。またキッチンのすぐ東側には水廻り空間がまとまっていて、家事動線をスムーズなものにしています。

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最後に建物の東側にある1階の和室についても触れておきます。

和室は、吊収納部分を含め6畳のコンパクトなもので、4畳半の縁無しの畳が敷かれています。天井高は、2.1mで居室としての最低寸法にしており、リビングとのコントラストを明確にしています。

この部屋は、遠方に住まわれている建主さんのご両親が長期宿泊されるため、建具を閉めると個室になります。普段は、客間のほかお子さんの遊び場になるので、建具を開放して階段や廊下と繋がる広いスペースが確保されます。

建主さんからは、キッチンから見通せることがご希望としてあり、リビングのガラスの框戸を開くと緩やかに繋がるワンルームのようになる空間構成になっています。

吊戸は、寝具を収納し、エアコンもこの中に納められています。床面積を確保するのと、収納下部にTVなどが置かれることがご要望としてあったため、収納を吊っています。

外部建具は、畳2枚分の長さの正方形(1500×1500)にしており、座位の視点で庭を切り取るように計画しました。