こんにちは。
12月に入り、急に冬らしい寒さになりました。11月は天気の良い日も多く、穏やかで例年よりも温かかったのでなかなかこの寒さになれませんが、風邪など引かずに今年を締め括りたいと思っています。
そんな11月の晴れた温かな日に、千葉県船橋市でご活躍されているひだまり設計工房さんが設計・監理、施工された「山暮らしの家」の外観撮影にお邪魔しました。
ひだまり設計工房さんは、設計事務所であるとともに工務店でもあり、自然素材を活かした温かみのあるお家などを設計施工されています。今回お伺いした「山暮らしの家」は、ひだまり設計工房さんのご自宅兼事務所であり、2019年に完成しました。内観は以前撮影させていただいたのですが、外構計画や植栽など、時間をかけて手を入れられたものが馴染んだタイミングでの外観撮影となりました。
僕も建築を設計する身として多くのお家を見てきましたが、できたばかりのものより住まわれて時間が経ったものの方が良くなるというのは、それほど多くはありません。実際にお住まいになられてから日々の生活が主となる中で、常に綺麗にするとか整理整頓するとかいうことは元より、家にまつわる様々な詳細なものにまで目を向けられたり、気を遣われたりするのは、実は結構大変なことなのだと思います。
家は、シェルターであるとともに日々の生活を包摂する器ですから、僕は、住まい手にとって居心地の良い家であることが一番だと思っていますが、それでも家に手を加えられながら質の良いものに囲まれた生活を拝見すると、心躍るものがあります。
「山暮らしの家」は、自然素材をふんだんに使われていて、薪ストーブもあり、ワンちゃん猫ちゃんが居て、とても居心地の良いお住まいです。そんな素敵なお家は、家具やファブリック、小物に至るまで品よく質の良いもの、住まい手のセンスを感じる気に入られたもので満たされています。今回撮影させていただいたお庭も、建築の完成後ウッドデッキやパーゴラ、薪ラックなどが作られ、また植栽も気に入られたものを少しずつ植えられて今のかたちになりました。それらは一見して緊張感のある作り込まれた風情はなく、自然体の肩肘張らないお庭の作られ方がされています。けれどそこにあるもの一つ一つが気を遣われて選択されていて、そこに居ると住まい手の生き方の表現のようなものを感じるのでした。
今回撮影させていただいたのは、建物の外観とお庭、それから幾らかの室内のスナップになります。僕の写真云々というより、「山暮らしの家」の心地よい生活の断片を感じていただけたらと思います。
杉の下見板張りの外壁と切妻屋根のお家です。薪ストーブの煙突とエントランスの囲いがアクセントになっています。「山の稜線で出逢う大自然の中に、小さく佇む簡素な山小屋をイメージした住まい」とひだまり設計工房さんがおっしゃっています。
玄関アプローチも素朴で品の良い佇まいでした。
お家の完成後作られたウッドデッキとパーゴラです。屋内からお庭までのグラデーションが素敵ですね。
暖色系の光が窓から溢れる夕景も美しいです。
最後にスナップを幾らか。「山暮らしの家」の心地よい風景が伝えられればと思います。
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