こんにちは。
2021年ももう2月になりました。年末から年始にかけ、僕の事務所では、ホームページやブログ、Instagramをご覧くださった方から住まいづくりに関するお問い合わせをいくらかいただきました。現在進行しているプロジェクトと合わせておかげ様で忙しい毎日を過ごしておりますが、あっという間に2月になってしまい、年々月日が経つのが早くなっているように感じて少々恐ろしく思っています。
とはいえ、厳しい寒さの中でも時折春の空気のにおいを感じ、草木の芽吹く姿を見るにつけ、春の到来を感じて晴れやかな気分にもなりますね。
さて、昨年末に撮影させていただいた、いろは設計室設計さんが設計監理された『河口湖の家』について、今回は、スナップ写真をご覧いただければと思います。
建築写真ではスナップ写真を撮られない写真家も多いと思いますが、僕は正統的な建築写真の撮影の合間に幾らかでも撮影するようにしています。
理由としては、スナップならではの建築の切り取り方があり、それによる建築を体験した時に感じた空気感を表現するのにある部分では適していると思っているからです。また、設計者さんがホームページやブログなどで画像を挿し込む際にスナップ写真があると重宝されるので、これを撮影しておくと設計者さんに喜んでいただけることが多いからなんですね。
建築におけるスナップ写真は、もちろん建築の情報を載せている点で、建築を説明的に紹介するアイテムであります。同時に、シーンを光のコントロールやボケ感を用いて印象的に切り取るため、その建築の持つ空間の性格といいますか、体験したときに感じた空気感や光による包摂のようなものを写出すものでもあります。ここでご紹介するいくらかの写真も、そのような意図で撮影したものですので、撮影された建築や空間の中に自身が入り込んだようにイメージしながらご覧いただけたらと思います。
過去2回、『河口湖の家』の外観、内観写真をご説明したのとは異なり、余計な説明抜きにこの建築のすばらしさを感じていただけましたら幸いに思います。