SUPと実谷オートキャンプ場 -後編-

こんにちは。

BLOG「SUPと実谷オートキャンプ場」の後編です。僕の記憶が薄れないうちに、体験の熱が冷めないうちに記録しておこうと思います。

午前中SUPを楽しんだ後、午後2時前に『実谷オートキャンプ場』に到着。チェックインをした後、車で木陰のAサイトに移動しました。Aサイトは、生茂る樹木を背景にこのキャンプ場の最も奥まった場所に位置しています。サイトを確認した後、テント設営を開始。千葉県でも勝浦のあたりは気温も少し低く過ごしやすいのですが、そうはいっても晴れた真夏の午後、じっとしていても汗が噴き出る中での設営なので、水分補給をしながらのんびりと作業に取りかかります。それでも随分慣れて、ストレスなく設営完了。ほっと一息ついていると、管理人さんが薪を籠に入れて持ってきてくれました。薪は広葉樹で桜も入っていました。「香りもいいですよ」と管理人さん。立派な薪の他、焚き付け用の木片や木の皮も入れてくださいました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-3.jpg

時計を見るともう午後4時。管理人さんからお聞きしていた近隣の温泉は、午後5時30分に閉まってしまうようでこの日のお風呂は諦めることにしました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-16.jpg

早速いただいた薪で火を起こして夕食の準備に取りかかります。この日のメインディッシュはカレーでした。といっても無印良品のレトルトカレーです。今回SUPもやるので手早く作れる夕食にしようと考えて無印のカレーに決めました。焚火でお湯を沸かしてレトルトカレーを温めている間に、固形燃料を使ってメスティンでご飯を炊きます。お米は無洗米、キャンプでは小分けにして売られているものが便利なんですがなかなかスーパーでは売られていない中、ローソンで取り扱っていることを知り購入しました。同時並行で牡蠣の缶詰をオイルごと使用して牡蠣とジャガイモのアヒージョ風を作りました。それから前日にカレー粉、ヨーグルト、ケチャップ、塩に漬け込んでおいた鶏肉をフライパンで焼いてタンドリーチキンが完成しました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-10.jpg

屋外での、それも体を動かしたあとの食事は格別です。キャンプでご飯が足りないということを回避すべくいつも量多めにつくるんですが、あれだけ体を動かしているにもかかわらず帰ると太っていることに最近ようやく気付きました。単に食べすぎですね。

日が落ちるとあたりは暗闇に包まれ、虫の声、木々の擦れ合う音だけが響いてきます。雲が切れて、満点の星空。星が降ってきそうな夜空を見上げて自然の中に身を置く豊かさを実感しました。今回、三脚を持参しなかったので、次回は星空の撮影にもチャレンジしてみようかなと思っています。

歯を磨いたり、キャンプ場の冷たい井戸水に浸したタオルで体を拭いたりして寝支度を済ませると、灯りを消してテントの中でしばしこの静寂を楽しみます。するとメッシュテント越しにぼんやりと、それからチカチカとグリーンの光が浮遊しているではありませんか。4、5匹の蛍が飛びかっているのでした。翌日、管理人さんにその話をしたところ、6月から7月のはじめあたりはよく見られるそうですが、この時期でもいるんですね、とのことでした。

今日1日でなんだか色々体験したなあと考えていたら、疲れもあり午後10時前には眠ってしまったようです。この時間には気温は随分下がっていましたが、それでも湿度は高いままで、夜中には管理人さんからお聞きしていたキョンの鳴き声が暗闇に響き渡り、ガサガサ、ゴソゴソと何か得体の知れない野生動物の気配を感じて、浅い眠りから覚めたのは午前4時でした。テントから出てみると、日の出前のキャンプ場は、一面ブルーでした。虫も鳥も鳴き出す前の静寂の中に椅子を持ち出して座ると、ただただそこに佇む幸せを感じました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-13.jpg

午前7時、ベーコンエッグを作り、ホットサンドを焼いて朝食を摂りました。ふとテントを見ると、セミがテントで羽化していました。これも初めて見ました。本当に初めてづくしのキャンプになりました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-27.jpg

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-15.jpg

食後の珈琲を淹れてのんびりとした朝を過ごし、その後午前8時30分から少しずつ片付けを始めました。前回のキャンプではチェックアウトまでの1時間で慌てて撤収作業をおこなったので、今回は余裕をもって行動します。その甲斐あって午前10時には全ての片付けが終わりました。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-24.jpg

チェックアウト時間の11時まで30分ほど時間を残して、管理人さんにお礼を言ってキャンプ場を後にしました。『実谷オートキャンプ場』はとても素朴で、管理人さんは親切でしたし、自然に身を投げ出すような開放感、充実感がたまらなく心地良くて、是非また訪れたいキャンプ場の一つになりました。こちらのキャンプ場、お正月の三日間以外はずっと営業されているそうです。デイキャンプやグループでの集いなんかにも対応してくださるとのことで、今度姪っ子甥っ子を連れてデイキャンプに来ようかなと思っています。また、四季を通じて植生も変わり、その時々を楽しむことができる場所ではないでしょうか。

帰りに、管理人さんに教えていただいた睦沢町にある町営の温泉に立ち寄りました。しょっぱい赤銅色のお湯に浸かって帰路についたのでした。

2021.08.01-02 実谷オートキャンプ場-9.jpg