こんにちは。
現在工事監理をしている千葉市美浜区のマンションリノベーションが完成間近となり、最後の調整工事がおこなわれています。先週の週末は、建主さんのご好意により、お知り合いの設計者のお友達にお越しいただいて、細やかではありますが内覧会を開催いたしました。
この他こちらのブログや僕の事務所のホームページ、Instagramを通じてご依頼いただいた建築写真撮影がいくらか重なって、6月から忙しい日々を過ごしておりました。
これらのことについては、順次ブログで報告していきたいと思っています。
さて5月の終わりに、千葉でご活躍されているクボキケンチクの久保木さんが設計監理された平家の住宅の完成写真の撮影をおこないました。今回は、こちらのお家の完成写真をご披露します。
この住宅は、千葉県習志野市の比較的古い住宅が密集する街区に位置しています。密集といっても、古い住宅街ですので敷地は比較的大きいものが多く、都心に比べればゆとりのある空間ボリュームとなっています。こちらのお宅も広い敷地に平家で建築されており、伸びやかな屋根の稜線が印象的でした。
当該建築の後ろには、やはり久保木さんが設計されたこのお家の建主さんの親族の方が暮らされる住宅が位置しています。2軒は、外観上同じデザインテイストで統一されているため、家というよりも街並みの一端を形成していました。
こちらの住宅は、建主さんが後々カフェを開かれることを想定して設計されていて、接道する道路に並行してカフェ部分が対面しています。このカフェ部分は、外観の切妻の屋根に添うように内部においてドレープ状の天状が施されていて、ヒューマンスケールを確保しながら視覚的、体験的にはダイナミックな空間ボリュームがつくられていました。
実は今回ご依頼いただいた撮影は、既に内観撮影を終えている状態で外観メインに撮って欲しいというものでした。事前に久保木さんからは、是非僕に撮影して欲しい旨お伝えいただいていたので、そんなことをおっしゃっていただいたら僕も頑張らないわけにはいかないということで、はりきって現地を訪れたのでした。
久保木さんの設計は、お若い建築家ならではの軽やかさとミニマルさの同居する洒脱なものでした。同時に空間の構成については、ダイナミックな割り切りが心地よく、魅力的でした。設計としても学ぶことの多い建築体験をさせていただきました。