こんにちは。
僕は、千葉県千葉市で「Smart Running一級建築士事務所」という建築設計事務所をやりながら傍で「Sma-Photo」という建築写真の撮影も行なっています。
特に営業をしていないのですが、有難いことに建築写真を撮って欲しいというご依頼も増えてきました。ご依頼が増えるのはとても嬉しいことですが、ご依頼の内容も多様になり、「外観だけ撮影してほしい」、「外構がまだなので内観を撮影して、別日に外観撮影してほしい」、「カット数を減らして価格を下げてほしい」など、ケースバイケースで撮影プランを検討することも増えてきました。
僕もできるだけご要望にお応えしたいと思っていますし、撮影料もできるだけ抑えてご提示できればと考えているのですが、撮影の内容と価格について僕の匙加減で決めたり、ご依頼主も撮影の内容と価格が適正なのかどうか判断に迷われることもあるのではないかななどと悩みも多くなってきました。
そこで、撮影プランを細かく設定して、ご依頼主にできるだけご要望に合ったプランをお選びいただけるようにと、撮影プランの見直しを行いました。撮影のご依頼を検討されていましたら、まずはこちらをご覧いただければと思います。ご要望の撮影内容や、撮影条件、ご予算もあるかと思いますので、ご不明な点がありましたらこのブログの「アバウト」からお気軽に僕の事務所へご一報いただければと思います。
因みに撮影料についてですが、僕の場合、建築写真を撮影されている東京の一流のフォトグラファーの価格の3/4〜半額で設定しています。一流のフォトグラファーと遜色ない機材、内容の写真をリーズナブルにご提供することを心がけております。
さて、今まで鈴木俊祐建築設計事務所が設計監理された『市原の家』の外観、内観写真を掲載しました。今回は、同住宅のスナップ写真をお披露目します。
建築写真の撮影の場合、基本は外観と内観、夕景の外観撮影になるかと思います。場合によって照明を焚いた状態での内観やディティールを撮影することもありますが、僕はこの他にスナップ写真を撮ることを心がけています。
スナップ写真は、建築写真としては必要ないのですが、その建築を体験した際のRAWの状態の空気感を切り取るのに適していると思っています。実際ご依頼主からもとても喜んでいただけます。またご依頼主が設計事務所の場合、HPやブログ、SNSなどで挿絵的に挿入する写真としてもご活用いただいており、建築写真撮影の合間を縫っての撮影になりますが、僕も力を入れて良いシーンショットを残すことを心がけています。
僕の場合、スナップ写真をSONYのPlanarT*FE50mmF1.4ZAというレンズを用いて撮影しています。今回ご披露している『市原の家』のスナップ写真も全てこのレンズによるものです。柔らかなボケとカールツァイス特有の抜け感、ブルーの美しさがずば抜けていて、僕にはこのレンズしか考えられない程の神レンズです。
一方で、狭い部屋などの撮影の場合、もう少し広角のレンズで撮りたいということもあり、この数ヶ月の間に2本の広角単焦点レンズを揃えました。
1本は、SONYのFE24mmF1.4GMで、PlanarT*FE50mmF1.4ZAに劣らないボケと、開放からバキバキに解像するレンズです。もう1本は、カールツァイスのBatis2/25でこちらはオートフォーカス専用で使用が限定されますが、油絵のようなコッテリとした色乗りのする絵画のような写真を撮れるレンズです。建築写真におけるスナップという観点からするとFE24mmF1.4GMを多用することになりそうですが、クセのある作品世界を作ろうとするとBatis2/25も活躍してくれそうです。これから益々写真表現の幅を広げられそうで、僕も新レンズ2本の実装を楽しみにしています。
さて、撮影機材の話で盛り上がってしまいましたが、あくまでこれらは良い写真を撮るための道具です。ここでは、『市原の家』のスナップ写真を楽しんでいただければと思います。洗練された佇まいの建築と、これの内外部の関係における光の戯れのようなものを写せていれば、と思っています。
外観、内観、スナップと3回に分けて掲載した『市原の家』の完成写真ですが、写真そのものを楽しんでいただければと思うと共に、写し出された建築の持つポテンシャル、思想的な背景にまで到達していれば幸いに思います。今回、素晴らしい建築を撮影する機会を頂戴し、この場をお借りしてお礼申し上げます。
