「建築」と一致するもの

埼玉県深谷の住宅2 -配筋検査-

2016年3月7日、時折雨脚が強くなる天候のもと、埼玉県深谷の住宅の配筋検査が行なわれました。

検査は午前9時30分から。幸いなことに検査中は、雨も小降りになりました。

工務店の現場監督深谷さんの立ち会いのもと、設計者である僕と構造設計の桑子さんがチェックを行ないます。

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2015年12月より、『学大と建築家(ガクダイトケンチクカ)』が始動しました。

『学大と建築家(ガクダイトケンチクカ)』は僕を含む5組8名の建築家が集い、東急東横線の学芸大学駅にある株式会社ツインシップという不動産屋さんの2階を拠点として活動する組織です。

2016年1月16日土曜日、武蔵野美術大学建築学科では、卒業制作作品の公開審査が行なわれました。これは、教授他非常勤講師を含む総勢30名を超える審査員により審議され、一日をかけて金賞、銀賞、銅賞、奨励賞の各賞を決定するものです。

僕も公開審査に参加したのですが、ここでは私見による作品講評をするのではなくて、学生の作品をテキストとして私自身の批評のアップデートを試みたいと考えています。

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少し間が空いてしまいましたが、「建築は歴史を内包し、それを日常に現在させている」事実、「死者たちの不滅性の中に身を置くことの重要性」を紐解くための第三回になります。

前回までは、建築と「引用」、あるいは建築における「引用」についてポストモダン建築の成り立ちと視覚言語における引用、その伝播の過程について記述してきました。

今回は、ポストモダン建築の視覚言語からこぼれ落ちた言語体系に踏み込みます。

それはポストモダンの平行(パラレル)言語であり、死者たちの不滅性に身を置きつつ、もうひとつの未来への接続の方法ともなり得るものと確信しています。

前回のブログの続きになります。

前回は、『建築と日常 No.3-4合併号 特集:現在する歴史』を読んで、建築と「引用」、あるいは建築における「引用」について掘り下げた記述を試みるため、その序章として近代建築からポストモダン建築への移行について書きました。

「建築は歴史を内包し、それを日常に現在させている」事実、「死者たちの不滅性の中に身を置くことの重要性」を紐解くための第二回。今回は、ポストモダン建築の視覚言語、そこからこぼれ落ちたパラレルな言語的解釈にまで踏み込むために、「今、ここ」を語るのみの世界の状況について、データベース消費を用いてポストモダン状況の進行する世界を記します。

僕らの設計した最も新しい住宅が完成し、『モンタージュ2』と名付けました。この母娘の住む千葉里山の住宅について、「引用」というテーマで設計の根拠を記述したのですが、これについて僕の出身大学の尊敬する大先輩からコメントをいただきました。それは、『建築と日常 No.3-4合併号 特集:現在する歴史』を読んで、建築と「引用」、あるいは建築における「引用」について掘り下げてみてはどうかというものでした。

というわけで、今回は、このことについて書いてみたいと思います。

いつものように思考のスイッチを切り替えるのに、文体を変えて書きます。

近況いろいろ、まとめきれない

千葉里山の住宅『モンタージュ2』も無事お引き渡しが終わり、お施主さんから快適に住まわれているとの素敵なご連絡を頂戴しました。

10月中に職場の同期会、道の駅買物ツアー、温泉旅行会、飲んべえの会等々様々なお友達が新居をご訪問されるのだとか。お施主さんが楽しんで住まわれているご様子がうかがえて、設計者冥利につきます。

さてさて、僕らも一息ついてぼーっと美しいお月さまでも見ていたい気分なのですが、なんだかんだとありまして、近況をまとめきらないままブログ更新です。

千葉里山の住宅も工事が完了し、作品名称も『モンタージュ2』と正式に決定しました。

僕もホッとして気が抜けたのか、何となく集中を欠いた毎日をここのところおくっていますが、

そんな中、立て続けに二つほどのメディアで弊方設計の住宅が紹介されました。

千葉里山の住宅が完成し、外構工事も概ね終わりを迎えました。

最後に、この住宅の成り立ちについて書こうと思います。

当然建築を設計し、施工する過程で一貫したコンセプトがこれを背骨のように貫くこと、そうした思考の徹底こそが建築をつくる上での醍醐味だと思っているわけですが、ここでは単純にコンセプトを述べるというよりももう少し深度を下げて、「引用」という側面を用いてこの可愛らしくささやかな住宅を紐解いていきたいと考えています。

以下、思考のスイッチを切り替えるために、文体を変えて表記しますことをお許しください。

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