「建築」と一致するもの

こんにちは。

2020年1月24日の金曜日、東京大田区で一級建築士事務所やしろ設計室設計を主宰する八代国彦さんが設計された、千葉県いすみ市の戸建て住宅の完成写真の撮影に伺いました。

このお家は、築30年ほどの戸建ての木造平屋の住宅です。現在東京に住まわれている建主のご家族が千葉への移住を検討されてこのお家にめぐり合い、八代さんに改修工事を依頼されました。

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こんにちは。

2020年がはじまりました。新しい年が明けましたこと、お慶び申し上げます。

このブログは、千葉の小さな建築設計事務所のものではありますが、今年も僕が感じたこと、考えたこと、ご紹介したいひとものことなど、ジャンルを問わず発信していければと思っています。

今回は、2019年の年末に神奈川県小田原市の、とある公園で開催されたクラフト展に出展された作家さんに会いに行ったお話です。

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こんにちは。

 

過去2回のブログで、山本理顕さんが提唱する『地域社会圏主義』について書きました。

最初に、近代の「西欧形而上学的な一元的な価値」を解体して相対化していくのがポストモダンだというお話をしながら2回目で『地域社会圏主義』について説明を行い、山本理顕さんがポストモダン建築の一つのスタイルである「プログラム」を思考する建築家の一人だということにも触れました。

こんにちは。

前回は、山本理顕さんが提唱する『地域社会圏主義』について考えてみたいと思いながら、この前段階として近代からポスト近代への移行に伴う建築的な思考の変遷について書くにとどまりました。

ポストモダン状況の進行を簡単に言ってしまえば、西欧形而上学的な一元的な価値の解体であり、あらゆるものが相対化されていく過程と言えるかと思います。

今回は、そうしたことを踏まえながら『地域社会圏主義』について考えます。

こんにちは。

いつの間にかもう12月、すっかり冬らしくなりました。

寒い日が続いていて、朝起きるのにもちょっとした勇気が必要ではありますが、ここでの話は、数ヶ月前の9月初旬に戻ります。

 

毎年夏休みの最後に、東京造形大学上田知正教授のゼミでは、ゼミ生を対象に、東京八王子にある大学セミナーハウスで合宿が行われます。

学生各人が、上田先生から与えられた、近代から現代に至る建築思想に関する本の数々を割り振られて、これについての要約を発表します。

建築思想史を俯瞰しながら、それぞれの著書が記された時代的背景とその影響下にある建築の考え方について学べる点で、僕も非常に勉強になります。

抽象度と共感についての雑記

こんにちは。

ここ最近、幾らかの美術展やアーティストトークを拝見して、抽象度という言葉を聞くようになりました。この抽象度という言葉、最近書かれた本を読んでも度々出てくる言葉ですが、ちょっと前まではこうした言葉を耳にすることがなかったと思います。

ここでは、抽象度を上げるということが、アートや写真、建築などでどのように作用し、どんな効果をもたらすのかということについて、ちょっと考えてみたいと思います。

ただ、僕の脳内でこれについてまとまっているわけではなく、しかし非常に重要に思われもするので、散らかった思考の破片を吐き出しながら、散らかったままに論考してみることにします。

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こんにちは。

芸術の秋です。

僕も思うところがあって、というほどのこともなく単に頭の中を整理したいと思って、ここのところ時間を見つけては気になる美術展を一人で回っています。

一日で4から5つ程度の美術館、ギャラリーを回ってみているのですが、短期間で見るものの絶対数が上がってくると、自分なりに思考も研ぎ澄まされてきて、それならば極めて個人的ではあるけれど、作品を見て感じたこと、思ったことを吐き出してみようと思うに至りました。

というわけで、タイトルの通り超私的に美術作品を論じてみようと思います。

第一回は、武田鉄平さんの描かれた絵画について。2019年の個展「PAINTING OF PAINTING」(描くを、描く)をテキストに論じます。

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