埼玉県深谷の住宅も完成を迎え、同計画の工事記録としてのブログは、今回で一旦終わりになります。
新しいお家をお施主さんがどのように住まわれるのか、それは僕たち設計者にとっても気になる部分でもあります。また新築住宅は1年住まわれてみて、ゆっくりと住まい手の身体に染み込むものでもありますので、じっくりと時間をかけて新しいお家がお施主さんの「もの」になっていく、お施主さんの色に染まるといいなあと思っております。
ブログタイトルの「ボクらはなにを選んだ?」は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONに敬意を表して、彼らのアルバム「ランドマーク」に収録されている「1980」の歌詞の一節、「右の手にペンを持って 僕らは何を選んだ?」から決定しています。 ここでは、僕が生業としている建築と日常の仕事ではおさまりきらないデザイン、アート、サブカルチャー、思想等について日々思うことを、横断的に書いていければと思っています。
埼玉県深谷の住宅も完成を迎え、同計画の工事記録としてのブログは、今回で一旦終わりになります。
新しいお家をお施主さんがどのように住まわれるのか、それは僕たち設計者にとっても気になる部分でもあります。また新築住宅は1年住まわれてみて、ゆっくりと住まい手の身体に染み込むものでもありますので、じっくりと時間をかけて新しいお家がお施主さんの「もの」になっていく、お施主さんの色に染まるといいなあと思っております。
2016年9月3日(土)、埼玉県深谷の住宅が完成し、無事お施主さんにお引き渡しすることが出来ました。
お施主さんへ。本ブログで「お施主様」と記述しなかったのは、僕が二重敬語を嫌ったからです。僕なりのお施主さんへの敬意のつもりです。また、このブログでは、「僕」を主語にしていて、これについてもブログの一貫性を保つためでした。
さて、お引き渡しに至るまでの経緯を少し。
8月20日(土)、施主検査。事前の設計検査で、補修するにはボーダーラインだな、と考えられる点を幾らかそのままにしておりました。お施主さんは、機械設計を生業とされていて、僕たち建築設計と遠からず、否、精度という点ではより厳しい目を持っていらっしゃることを知っていました。ですからお施主さんの目を持って、そのボーダーラインを見極めていただければと思ったのです。全く意図した通り、お施主さんの眼力は素晴らしいもので、そのチェック故に補修工事がお引き渡し当日までかかることになってしまい、写真撮影の日程が大幅に狂うことになったのですが。
お盆休みも終わり、世の中がまた忙しく回り出したのを感じています。
僕の家では毎年13日に盆棚を飾り、お墓にご先祖様をお迎えに行き、お坊さんにお経を唱えていただいて、15日にはまたお墓へご先祖様を送りにいくという3日間が夏休みです。この期間は家を空けられないため、行楽に行くということもないのですが、それはそれで僕にとっては体に染み付いたルーティンでもあるわけです。
さて、少し前のことになってしまいましたが、2016年8月1日(月)、山梨県中央市の住宅では、配筋検査が行なわれました。
直前までゲリラ豪雨というのかな、とにかく凄い雨に見舞われたのですが、検査の際には雨も上がり、丁寧なチェックを行なうことが出来ました。
2016年8月9日(火)快晴。今年一番の猛暑日に、埼玉県深谷の住宅では、完了検査が行なわれました。
検査は、午前9時30分からでしたので、僕も早朝に車を走らせて現場に向かいました。
検査は、さしたる指摘事項もなくほどなく終了。その後設計検査をしてきました。といっても事前に小沢工業の岡田さんと深谷さんがチェックしてくださっていたので、それらを確認した後、気になる部分を幾らか指摘した程度でした。
しいていうなら建具の精度がもう少しでしたが、20日の施主検査までに、できるだけ直してもらえるとありがたいところです。その他の部分は、制作、施工精度も良くて、納得の仕上がりでした。
少し時間が経ってしまいましたが、2016年7月16日の土曜日に、埼玉県深谷の住宅の現場監理に行ってきました。
もう完成も見えてきてたという段階での現場打合せ、監督の深谷さんからは、「何かあれば対処できる最後になると思うので」とおっしゃっていただきました。気が利いた一言だなあと感心しました。
埼玉県深谷の住宅も8月の完成が見えてきました。
未決定部分も概ねつぶせました。施工図、制作図のチェックも終わりました。こちらで指定したものが廃番になっていたりしてちょっとショックもありつつ、代替えの製品も決定に至りました。
廃番製品というのは照明器具なんですが、どのメーカーもLED照明に積極的にシフトしているため、白熱灯の器具がどんどん廃番になっているんです。僕の事務所では、その存在を消すほどの小さなダウンライトを使用していました。且つハロゲンより安価で長寿命ということでR50クリプトン球を使えるENDO照明のED-3333WBは、欠かせない存在だったんですが・・・残念です。
今回は、代替え品として、オーデリックのOD 361 061を選定しました。LED照明は、白熱灯に比べて輝度が高い印象があり、多少刺々しい光の印象になるため、僕たちは積極的に使わなかったのですが、もちろん省電力高寿命という良い部分もあります。今回、照度はほぼ同じに見ているため、出来上がったら照明による印象の違いも確認したいと思っています。
2016年6月22日、曇りときどき雨。薄く低い雲に覆われたその日は、深谷の住宅で、お施主さんを交えての仕上げ材の決定が行なわれました。
具体的には、玄関扉、軒天の塗装色決めと床の一部に使われる長尺シート、壁紙を選定することが打ち合せの内容でした。
僕は、予定時間より少し早く現場入りし、工事の進捗状況を確認していきます。外壁の出来具合、階段や手摺の確認など。事前に工務店と打合せを重ねてきた結果として、非常に精度の高い施工がなされていました。